早期修了制度(博士後期課程)
early completion
博士後期課程では、優れた研究業績を上げた者については当該課程に1年または2年在学すれば修了できることとする早期修了制度があります。
早期の修了を希望する場合は、指導を希望する教員に入学前に相談してください。
申請手続
申請手続は以下のように進めます。
1申請手続
早期修了を希望する学生は、入学手続き期間中に早期修了申請書(様式1)及び次の添付書類を、指導を希望する教員を通して、デザイン研究科教務・学生支援委員会に提出する。
- 研究テーマと、早期修了が可能であることがわかる研究計画が記載された研究計画書 (様式自由)
- 権威ある学会誌(学術雑誌)等に掲載された(あるいは掲載が決定した)審査付論文※1、その他の論文※2、国際会議の予稿※3、作品の受賞※4 等の優れた業績を挙げたことがわかる資料(1編以上、様式自由) (別刷、DOI、掲載決定や投稿中であることがわかるメール、学会等ウェブサイト、国際会議ウェブサイト(主催団体や規模、実施日程、実施場所、運営体制などの概要がわかるもの)、受賞作品の概要(コンペ等の詳細が記載されたウェブサイト、賞状や主催団体の公式サイトなど受賞が確認できるもの)等)
- 1の研究計画書に記載の研究テーマと②の優れた業績との関係性を説明したもの(様式自由)
- 指導を希望する教員の指導許可/確認書(様式2)
- ※1 審査付論文について
博士論文提出資格に係る審査付論文は、掲載にかかる査読者2名以上かつ6ページ以上の原著論文とし、以下のア、イのいずれかに該当するものとする。
- ア)日本学術会議協力学術研究団体として指定された全国規模の学会から、定期的に発行される学会誌(学術雑誌)等に掲載(掲載決定を含む)されたものであること
- イ)以下のいずれかに当てはまる国内外の学術雑誌等に掲載(掲載決定を含む)されていること
・Clarivate Analytics社impact factor が付されている学術雑誌
・Scopus Scimago Journal Rank (SJR)に掲載されている学術雑誌
・Directory of Open Access Journals(DOAJ)に登録されている学術雑誌
・Open Access Scholarly Publishers Association (OASPA)のmemberの学術雑誌
・Committee on Publication Ethics(COPE)のmember学会等の学術雑誌
・Elsevier社citescoreが付されている学術雑誌
- ※2 その他の論文について
その他の論文は、掲載にかかる査読者2名以上かつ6ページ以上で、かつ上記ア)またはイ)に該当する学術雑誌等に掲載された論文のうち、原著論文以外のカテゴリに属するものとする。
具体的には、日本デザイン学会の「日本デザイン学会・作品集」などがこれに該当する。掲載された論文のカテゴリが分からない場合は、指導教員に相談すること。 - ※3 国際会議の予稿について
国際会議の予稿は、上記イ)の学術雑誌の発行母体等が主催する国際会議において発行される講演論文(proceedings) のうち、採択にかかる査読者2名以上かつ6ページ以上のものとする。
ただし、以下の場合は認められないので留意すること。
・抄録(abstract)に対する審査は受けたが、proceedingsに対する査読を受けていない。
・予稿集には掲載されたが国際会議での発表を行っていない。
なお、国際会議の規模、運営・審査体制、公開方法等により、業績として認められない場合がある。 - ※4 作品の受賞について
「作品の受賞」は、国際あるいは全国規模の著名な展示会やコンペティション等において高い評価を受けたものであり、申請者を筆頭とするものに限る。
2その後の学内手続
- デザイン研究科教務・学生支援委員会は、提出書類により審議を行い、当該学生の早期修了の可否を確認し、デザイン研究科教授会に提案する。
- 同教授会は、提案を受け、早期修了の可否を決定する。(博士後期課程主指導教員資格を持つ複数の教員で構成される代議員会等による審議を行う。)
- 早期修了が可能であると判断された者を「早期修了候補者」とし、対象学生及び指導を希望する教員へ入学時に通知する。
早期修了の期間延長について
期間延長については以下のとおりです。
「博士特別研究」の取得に際し、学位申請に必要な原著論文等の査読が完了しない場合には、在学期間の延長を申請することができる。申請に基づき、デザイン研究科教授会にて期間の延長の是非について審議する。
早期修了要件
早期修了が認められるためには、以下の項目をすべて満たす必要があります。
- 所定の手続きを経て早期修了候補者と認められていること
- 本学博士後期課程在学中に1年以上研究指導教員の指導を受け、権威ある学術論文誌への筆頭著者としての論文掲載又は採録通知が1本以上あること
- 博士後期課程において休学期間がないこと
- 別表に掲げる単位を全て修得すること
- 博士論文の審査及び最終試験に合格すること
別表
1年で修了する場合
年次 | 科目区分 | 授業科目の名称 | 開講時期 | 単位数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 基本科目 | 横断型連携特別演習 | 通年 | 2 | |
展開科目 | 博士デザイン特別演習 | 前期or後期 | 2 | ||
研究指導科目 | 博士特別研究 | 前期 | 2 | 前期に中間発表会を実施 | |
博士特別研究 | 後期 | 4 | |||
合計 | 10 |
2年で修了する場合
年次 | 科目区分 | 授業科目の名称 | 開講時期 | 単位数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 基本科目 | 横断型連携特別演習 | 通年 | 2 | |
展開科目 | 博士デザイン特別演習 | 前期or後期 | 2 | ||
研究指導科目 | 博士特別研究 | 通年 | 2 | ||
2 | 博士特別研究 | 通年 | 4 | ||
合計 | 10 |
人間情報デザイン研究法・人間空間デザイン研究法(1年次前期・2単位)、人間空間デザイン特講・人間情報デザイン特講(1年次後期・2単位)、博士特別研究(1年次通年・2単位)については、早期修了候補者となった時点で単位を認定されたものとする。
修了判定
以下を確認し、早期修了を許可します。
1修了判定時の要件
早期修了候補者が、学位審査を経て、修了判定時に早期修了を認められるためには、修了要件に加えて、以下の事項を要件とする。
- 授業料をすべて納入済み又は免除が認められていること
- 在学期間中に休学の期間が無いこと
2判定及び許可
デザイン研究科教授会における修了判定会議にて、修了要件及び早期修了要件を満たした学生に対し、早期修了を許可する。