博士前期課程
masters
地域に貢献する高度な
専門人材を養成
看護学研究科博士前期課程は、「実践看護学分野」と「看護マネジメント学分野」の2分野で編成され、高度な実践能力や統合的な調整能力を育みます。
また、専門看護師(CNS)コースを設けており、多様な領域の専門看護師の育成を目的とする授業科目を配置しています。
実践看護学分野
「地域生活看護学」「母子看護学」「成人看護学」「精神看護学」「看護技術学」の5領域で構成しています。選択科目の履修により、「在宅看護学」「小児看護学」「急性期看護学」「がん看護学」「精神看護学」の5コースについては、専門看護師の認定審査の受験資格を取得できます。
看護マネジメント学分野
「看護教育・管理学領域」の学びにより、看護全体をマネジメントしリーダーシップを発揮できる人材の育成や、教育に携わる基礎を培う教育学の修得のための教育・研究を行います。
取得学位
修士(看護学)
選択したコースなどにより、専門看護師(CNS)認定審査受験資格又は認定看護管理者認定審査受験資格を得ることができます。
修了要件
博士前期課程の修了を認定されるためには、大学院博士前期課程に2年以上在学し、所定の授業科目を履修し、必要単位数以上の単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上で本学大学院が行う修士論文等の審査に合格しなければなりません。ただし、優れた業績を上げた者については、本学大学院に1年以上在学すれば足りるものとします。
修士論文/課題研究論文のテーマ
「特別研究」では、看護学専門領域から研究課題を絞り、担当指導教員の指導・助言のもと、修士論文を完成させます。専門看護師コースを専攻した大学院生を対象とした「課題研究」では、当該看護専門領域における特定課題に対して、指導教員の指導・助言のもと課題研究論文を完成させます。
実践看護学分野
〈修士論文コース〉
地域生活看護学領域
【地域看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 市戸 優人 | 高校生の子どもをもつ親の家庭内性教育に影響する要因-PRECEDE-PROCEEDモデルを活用した家庭内性教育促進プログラムの開発に向けて- |
2020 | 和田 麻里 | 発達障害児の保護者が乳幼児健康診査の保健指導によって得た感情と保健指導のあり方 |
【在宅看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 大月 真弓 | 訪問看護ステーション管理者が認識する新卒看護師のコンピテンシー |
2020 | 飯田 昭子 | 認知症対応型共同生活介護において介護職が入居者の看取りを覚悟するプロセス |
2022 | 南山 斗志世 | 成人前期に発症した難病療養者のレジリエンス―社会参加に焦点を当てて― |
2023 | 米谷 浩子 | がん終末期患者の家族が退院後の療養経過の中で在宅看取りを決意した要因 |
【老年看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 大久保 未央 | サービス付き高齢者向け住宅における入居者のアドバンス・ケア・プランニングの実践に関する調査 |
2019 | 和田 ゆい | 看護基礎教育における認知症ケアに関する教育の実態-看護系大学看護学部長および教員を対象とした質問紙調査- |
2022 | 石黒 未恵 | 畳み込みニューラルネットワークを用いた高齢者の口腔アセスメントのための画像評価モデルの構築 |
母子看護学領域
【母性看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|
2019 | 大友 舞 | 妊娠初期における女性の口腔内の状態と関連要因の分析 |
2022 | 永井 紅音 | 分娩介助実習における助産師学生の自己効力感を高めるための臨床指導者の教育の実践 |
【小児看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|
2019 | 田中 純 | 幼児後期の子どもが予防接種を受ける直前に示す同意のサインと看護 |
2021 | 石川 一美 | COVID-19に関連した重症心身障がい児の健康問題と健康管理方法の変容 |
2022 | 中川原 由華 | 小児科外来看護師が児童虐待を疑った際の対応の実態と通告の抑制要因 |
成人看護学領域
【急性期看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2020 | 柏民 圭太 | 回復期リハビリテーション病棟看護師の多職種連携実践能力に関連する要因-コミュニケーションの視点から- |
2021 | 篠原 文英 | 集中治療室入室患者における、面会禁止措置がせん妄発症に与える影響に関する研究 単施設前後比較研究 |
2022 | 橋本 直弥 | 救命救急センターを退院した長期生存者における慢性疼痛の有病率、部位、生活への支障に関する検討 |
2023 | 佐々木 亜希 | ICUにおける身体拘束の継続時間とせん妄の発症との関連に関する検討 -単施設後ろ向き観察研究- |
【慢性期看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|
2020 | 宮田 照美 | スキン-テアに関するアウトカムの実態調査 |
【がん看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|
2023 | 澤口 宙人 | 頭頸部がん患者の症状評価尺度 MD Anderson Symptom Inventory Head and Neck module: MDASI-HN 日本語版の信頼性・妥当性の検証 |
精神看護学領域
【精神看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
---|---|---|
2020 | 髙橋 正樹 | 精神科病院に入院した自殺企図患者の家族の思い |
2020 | 千葉(三上) あすか | 児童思春期精神科外来において地域生活の継続を支援するために求められる看護の役割 |
2021 | 原口 弘美 | 精神科臨床経験がない訪問看護師による精神障害者への看護ケア |
看護技術学領域
【看護技術学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2023 | 石原 文緒 | 末期腎不全高齢患者の治療選択における意思決定を支える看護師のコミュニケーション技術 |
2023 | 本多 いづみ | 口腔・鼻腔吸引における患者の苦痛を軽減する看護技術-参加観察に基づくインタビュー調査- |
〈専門看護師(CNS)コース〉
地域生活看護学領域
【在宅看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2023 | 佐々木 恵美 | 北海道における療養病床を有する医療機関の退院支援看護師の活動実態と課題 |
成人看護学領域
【急性期看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 金浜 英介 | 救急初療室における熟練看護師の臨床診断-実践の省察を分析する- |
2019 | 大塚 操 | 緊急入院後の高齢者の権利擁護の役割を担う看護師のジレンマ |
2020 | 中村 公彦 | 救急外来で亡くなる患者の家族とのコミュニケーション場面で看護師が抱く困難と対処 |
2020 | 神田 郁也 | 集中治療室に入室する成人の褥瘡発生リスク評価におけるブレーデンスケールの診断精度 |
2020 | 堀内 雅人 | 重症疾患の患者におけるICU Diaryの使用が退院後のPTSDの発症に与える影響 |
2020 | 山本 憲督 | 集中治療室における面会制限の緩和が患者・家族・医療従事者に与える影響 |
2023 | 山北 紗静 | 異なる口腔ケアの方法による人工呼吸器関連肺炎に対する有効性の比較 :Systematic Review と Network Meta-Analysis |
精神看護学領域
【精神看護学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2020 | 中島 甫 | 精神科病院において患者から暴力を受けた際に、報告ができなかった看護師の思い |
2021 | 坂本 龍之助 | トラウマインフォームドケア研修を受講し、看護実践をしている精神科看護師の変化~意識、態度、関わりに焦点を当てて~ |
看護マネジメント学分野
修士論文コース
看護教育・管理学領域
【看護教育学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 髙田 郁美 | 北海道の小規模病院における院内教育の実態~教育責任者と教育担当者の記述から~ |
2021 | 乾 結 | 看護師長が知覚する師長の看護実践 |
【看護管理学】
年度 | 氏名 | 研究テーマ |
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2019 | 岡本 恭子 | 病棟看護師長における看護師への支援に関する経験の現象的解明 |
2023 | 岩崎 美樹 | 中規模病院看護部長の看護師長育成に対する考えと実践 |
2023 | 長嶋 大輔 | 混成メンバーで構成されたCOVID-19専用病棟のチームづくりに対する看護師長の考えと行動 |
院生研究
支援費
博士前期課程で学ぶ大学院生に対し、授業内の「特別研究」「課題研究」にかかる学会参加費や文献複写などの費用を一部補助することを目的として、「院生研究支援費」を用意しています。