1953年6月4日生まれ
学歴
1977年 大阪大学 理学部 物理学科 卒業
1979年 京都大学 大学院理学研究科 物理学第一専攻 修士課程 終了
1982年 京都大学 大学院理学研究科 物理学第一専攻 博士課程 単位取得満期退学
1982年 理学博士(京都大学)
職歴
1982年 日本学術振興会奨励研究員(京都大学)
1982年 新技術開発事業団(現JST) ERATO水野バイオホロニクスプロジェクト基本デザイングループ 研究員
1983年 新技術開発事業団 ERATO水野バイオホロニクスプロジェクト基本デザイングループ グループリーダー
1988年 九州工業大学 情報工学部 知能情報工学科 助教授
1993年 北海道大学 理学部 数学科 教授
1995年 北海道大学 大学院理学研究科 数学専攻 教授(組織替えによる)
2003年 北海道大学 脳科学研究教育センター 教授(2017年3月まで基幹教員として兼任)
2005年 北海道大学 電子科学研究所 教授
2008年 北海道大学 数学連携研究センター センター長 (2015年3月まで兼任)
2012年 北海道大学 電子科学研究所 副所長(2013年9月まで兼任)
2014年 日本学術会議連携会員 (2期6年任期:内閣府非常勤公務員)第三部会数理科学委員会数学分科会 (2020年9月まで兼任)
2015年 北海道大学 大学院理学院 数学部門 教授
2015年 北海道大学 電子科学研究所 附属社会創造数学研究センター 教授・センター長(2017年3月まで兼任)
2017年 中部大学創発学術院教授
2021年 中部大学AI数理データサイエンスセンター長
2022年 中部大学創発学術院長
2024年より現職
北海道大学名誉教授、中部大学名誉教授
論文
・S. Nara, Y. Yamaguti, and I. Tsuda
Review: Nicotinic acetylcholine receptors to regulate important brain activity-what occurs at the molecular level?
Cognitive Neurodynamics. 19 May 2023. https://doi.org/10.1007/s11571-023-09975-7
・Daniel Collerton, Karl Friston, Shigetoshi Nara, Ichiro Tsuda et al. Understanding visual hallucinations: A new synthesis.
Neuroscience and Behavioral Reviews. Available online 2 May 2023. https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S014976342300177X
・Y. Kawai, J. Park, I. Tsuda, M. Asada
Learning long-term motor timing/patterns on an orthogonal basis in random neural networks.
Neural Networks. Available online 12 April 2023.https://doi.org/10.1016/j.neunet.2023.04.006
・Ichiro Tsuda, Dynamics in Neural Systems: A Dynamical Systems Viewpoint. In Pfaff D.W., Volkow N.D., Rubenstein J. (eds.) Neuroscience in the 21st Century: From Basic to Clinical. Springer, New York, NY. https://doi.org/10.1007/978-1-4614-6434-1_195-1
・I. Tsuda, H. Watanabe, H. Tsukada, and Y. Yamaguti
On the nature of functional differentiation: The role of self-organization with constraints. Entropy 2022, 24, 240. https://doi.org/10.3390/e24020240 DOI:10.3390/e24020240
その他多数
所属学会
日本数学会、日本物理学会、日本神経回路学会、人工知能学会、日本生物物理学会、日本神経科学会、日本応用数理学会、日本文芸家協会、AAAS(USA)、SIAM(USA)
受賞
2022年 第11回藤原洋数理科学賞大賞 (カオス力学を基軸にした複雑系脳科学への先駆的貢献による)
2020年 第4回日本神経回路学会学術賞 (特に優秀な研究論文の公刊によって、長年に亘って神経回路学分野の発展に貢献した功績による)
2013年 ICCN2013 Merit Award (Pioneering and Outstanding Contribution to the Field of Cognitive Neurodynamics, Its Journal and Series of Conferenceによる)
2010年 2010 HFSP Program Award (Deliberative Decision Making in Ratsによる;海外の研究者4名との共同受賞)
1991年4月-2002年3月 ファジイシステム研究所 理事
1997年4月-2006年3月 玉川大学 学術研究所 特別研究員(客員教授)
1998年4月-2001年3月 通産省電子技術総合研究所(現産業技術総合研究所)シニア客員研究員
1999年4月-2001年3月 北陸先端科学技術大学院大学 富士通寄付講座「複雑系の科学」 客員教授
2001年4月-2022年3月 大阪大学 招へい教授
2002年10月-2017年9月 米国カラマズ―大学 複雑系研究センター 諮問委員
2006年4月-現在に至る 玉川大学 脳科学研究センター 客員教授
2011年4月-2017年3月 東北大学 WPI-AIMR 非常勤教授
2011年4月-2013年3月 京都大学 数理解析研究所 運営委員
2013年4月-2015年3月 札幌医科大学 保健医療学部 非常勤講師 「自然科学概論」担当:看護、理学療法、作業療法の学生が対象
2016年4月-現在に至る 明治大学 先端数理科学インスティテュート 現象数理学研究拠点 運営委員
2017年4月-現在に至る 北海道大学 脳科学研究教育センター 共同研究員
2017年4月-現在に至る 北海道大学 国際理学連携教育センター 招へい教員
その他の特記事項
看護関係では、北海道医療大学での特別講義「複雑系脳科学入門」、招待講演「複雑系脳理論から見た高次脳機能障害」;第38回全国肢体不自由児療育研究大会で特別講演「カオスから見た内在教育」を行う。
デザイン関係では、Ars Electronica(Linz, Austria)にて招待講演;数学出身のインタラクティブ・アーティストPeter Weibel主催の国際会議Sciences of the Interface (ZKM, Karlsruhe, Germany)で招待講演;仙台メディアテークでのインタラクティブアートの一場面でカオスと脳の講演;理研横浜主催「人工知能と人間の感性の融合による新しい価値の創出」で人工知能学者、デザイナーらとトークショーを行う。
現在、人工知能(AI)が人々の生活や社会の中に浸透してきています。現在の生成系AIとはアーキテクチャーや機能が異なる進化型AIに関する数学的研究を行い、次世代のAIの理論的な基盤づくりを目指しています。これと連動して脳と心の研究を発展させ医療・看護に役立てたいと思っています。