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横溝 賢の写真

横溝 賢 Ken YOKOMIZO

デザイン学部

職位
: 准教授
専門分野
: 人間情報
e-mail

k.yokomizo@scu.ac.jp

URL

https://note.com/gensho_no_design/m/m35c29513f2db

SNS

KEYWORD

ビジュアルコミュニケーションデザイン / デザインリサーチ / ブランド戦略 / 市民共創 /活動のデザイン / コンテキストデザイン / 組織デザイン / ナラティブ・イン・デザイニング
研究内容をイメージしたピクト

学生へのMESSAGE

私の研究室ゼミでは、原初的デザインというラボラトリー活動をおこなっています。

原初的デザインラボの活動コンセプトは、「遊びとテクネ」です。

《ギリシャ語のテクネには、内在する 原理を正しく理解した上で何かをする

(あるいは作る能力)といった意味があります》 子どもは遊びながら、

物事の 理(ことわり)を学んでいくと言われています。

私達は大人になるにつれ、概念が固定的になり想像力が乏しくなります。

デザイ ン実践者は、いろいろな活動において子供のような遊び心を持ちながら、

物事の本質を探り、その洞察で得た技術や 知恵を、より多くの人と共有できる

モノやコトに転換することを常に志しています。

ゼミでは積極的に外に出ます。

多様な分野の達人と遊びながら、より本能的に生活世界を味わい、

より知的に情報表現の真理を探究します。

遊びながら学ぶ。そして、個々の学びの知恵をみんなで語らい理解する。

それが本研究室のアプローチです。

 

 

20代の一枚

大学2年のころタイの北部・ピーマイを訪れた。

バンコクから出発した旅には計画というものがなく、

その日その場で到着できそうな場所にむけて、バスや電車、

三輪バイクなどの交通手段を検討し、現地の人と交渉しながら移動した。

あるとき、15歳くらいの少年が運転するバイクのうしろに乗り、

田園地帯を抜けて隣町に移動することにした。

私はアクセル全開で畦道を飛ばすバイクから落ちまいと、

少年の背中に必死でしがみついた。途中、突風が吹き、帽子がさらわれた。

ピンと水を張った田んぼに帽子がはらりと落ちていくのを見たとき、

「もういいや」と諦めかけた。

しかし目の端で帽子を捉えた少年はすぐさまブレーキをかけてバイクをとめ、

裸足になり、水面に半分沈む帽子を取ってきてくれた。

笑いながら帽子を返してくれた少年の顔は、安堵のあまり顔がゆるむ

私の表情を映していたのかもしれない。未知であることは不安だ。

しかし人びとはその不安を享受して乗り越えていく共生の本能をもっている。

少年の影響か分からないが、それ以来、東京−ミラノ−八戸−札幌と

未知をもとめて拠点を移し、各地に出向きながら

人びとの共生の知恵を学ぶデザイン活動を続けている。


※写真は夜のピーマイの街に現れた移動遊園地のメリーゴーランド前で撮影した写真。

20代の1枚

略歴

【略歴】

1972年 千葉県生まれ。2002年 ウェールズ大学ドムスアカデミー造形研究科アート&デザイン修士コース修了

1995年 (株)広美 グラフィックデザイナー

2002年 Domus Academy Research & Consulting, Future Concept Lab, Design Continuum Italia, Cibic&Partners 外部デザイナー兼リサーチャー

2005年 Designyard Milan デザインディレクター

2009年 (株)デザインヤード デザインディレクター

2017年 博士(工学)


【教育歴】

2004年 ウェールズ大学ドムスアカデミー造形研究科・アート&デザイン修士コース 産学協同プロジェクト助手

2004年 ヴェローナ芸術大学 非常勤講師

2005年 オランダ王立デンハーグ芸術大学 社会人大学院インダストリアルデザインコース 非常勤講師

2008年 千葉工業大学大学院工学研究科 非常勤講師

2013年 八戸工業大学 感性デザイン学部 創生デザイン学科 准教授

2019年より現職

教育活動

表現基礎(構成)(学部1年後期)▼写真:講評会の様子,学生作品

 

情報リテラシーⅡ(学部1年後期)▼写真:パッケージデザイン課題(学生作品)

ビジュアライゼーションⅠ(学部2年前期)▼写真:図解課題(学生作品)

ビジュアルデザイン特論(修士1年前期)▼写真:デザインリサーチ課題(学生作品)

 

研究活動

【研究概要】
専門は情報デザイン。

地域の生活世界を市民と共に描き出すことから、その土地に根ざして暮らすことの価値を学びあう活動のデザインに関する研究をおこなっている。
2018年-2021年 科学研究助成事業 基盤研究C「当事者デザインを循環させるための社会実践型ラボラトリーのモデル構築」に関する共同研究を実施。


【主要論文】

  • ・伊予水引のリデザイン,横溝賢,村井麻里子,日本デザイン学会誌,デザイン学研究 作品論文集 2009 15号 pp24-27,2009年
  • ・円集知マップ:非専門家混成集団のデザイン思考支援システム,横溝賢,赤澤智津子,澤孝治,吉田和裕,日本デザイン学会誌,デザイン学研究 作品論文 18号 pp44-49,2012年
  • ・日本の伝統工芸品の輸出におけるコンテキスト情報の影響,横溝賢,佐々牧雄,村井麻里子,日本デザイン学会誌,デザイン学研究 第59 No.5 2013 pp33-40,2013年
  • ・ワークショップを活用した組織デザインとVIデザイン,日本デザイン学会誌,デザイン学研究 作品論文集 第21号 pp26~29,2016年
  • ・リアルタイムリフレクションRTRが学習者の協創活動に与える影響,日本工学教育協会,工学教育 64巻4号 pp22~28,2016年
  • ・地域志向のプロジェッティスタ育成メソッドの研究,博士論文 乙第80 号, 千葉工業大学,2017年
  • ・市民に開かれた学会活動のデザインプロセス,日本デザイン学会誌,デザイン学研究 作品論文集 第23号 pp56~61,2018年


【所属学会】

日本デザイン学会,日本工学教育協会,共創学会,認知科学会


【受賞歴】

2003年 Design Report Award2003入賞

2004年 New York One Show Interactive2004入賞

2004年 New Zealand Axis Award-SILVER-銀賞

2014年 日本デザイン学会グッドプレゼンテーション賞受賞

2018年 日本デザイン学会 会長賞受賞

地域貢献・社会活動

  • 2014年 NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会 監事
  • 2018年〜2021年 日本デザイン学会 第1支部 支部長,同学会 理事
  • 2019年 INS,SDGs研究会 会長
  • 2019年 日本デザイン学会 情報デザイン研究部会 主査

産学連携プロジェクト等

  • ・2012年 産学官連携バスラッピングデザインプロジェクト,ビー・トランセグループ/千葉工業大学
  • ・2014年 産学官共同商品開発プログラム事業,東養蜂場(青森県おいらせ町),弘前地域研究所・青森県産業技術センター
  • ・2015年 産学官共同商品開発プログラム事業,静岡屋(青森県八戸市)/弘前地域研究所・青森県産業技術センター
  • ・2016年 産学官共同商品開発プログラム事業,小野寺醸造元(青森県三戸郡)/弘前地域研究所・青森県産業技術センター
  • ・2016年 櫛引八幡宮ブランドアイデンティティプロジェクト,櫛引八幡宮・青森県産業技術センター
    2017年 「はしかみハマの駅あるでぃ〜ば」住民参加型ロゴデザインプロジェクト,階上漁業協同組合/階上町役場
  • ・2016年 裂織フューチャーワークショップ企画開催,八戸市教育委員会共催
  • ・2016年 日本デザイン学会第1支部大会in八戸 企画開催,日本デザイン学会
  • ・2018年 市民共創・階上早生そば生誕100周年記念PRツールデザインプロジェクト,階上早生手打ちそば愛好会/階上町役場
  • ・2018年 住民共創・下北ジオパークPRバス・ラッピングデザインプロジェクト,岩屋地区漁協婦人部/風間浦漁協女性部/むつ市役所
  • ・2018年 「もちよ~る」〜食と実践知を持ち寄る学びの場づくりin八戸〜,科学研究費助成事業 基盤研究C「当事者デザインを循環させるための社会実践型ラボラトリーのモデル構築」
  • ・2019年 浪岡城跡を中心とした学官民連携デザインワークショップ,青森市浪岡商工会/浪岡観光ガイド隊/青森市役所

主要な講演演題 市民向、学術的等

◉市民のみなさまへ
「風の人」と「土の人」が集まる場〜暮らしの知恵を持ち寄って地域生活を味わい楽しもう〜

◉企業や民間団体のみなさまへ
みんながデザイナー!〜デザイン思考ができる組織づくり〜

◉官公庁のみなさまへ
市民共創による SDGs関連プロジェクトの構築方法と遂行について

◉学術的な講演

  • ・地域志向のデザインマインドを涵養する教育メソッド
  • ・ぶらぶらデザイン運動〜地域の生活世界を描き出す活動のデザイン〜
  • ・共創の生まれ方〜市民との共創が生まれる過程におけるデザイン知のはたらき〜

将来計画

これから人口減少によるゼロ成長社会が待ち受ける中、地域の持続可能性は人々が暮らしの智恵と技を持ちよって語らう、学びの共同体づくりにあると考えています。この理念を推し進めるために、学生とともに地域に出向き、現場の人々の生き方を学ぶことから、その土地の生活世界を描き出す活動のデザインに関する教育研究をおこなっていきます。

横溝 賢の写真

Ken YOKOMIZO

Design

Status:Associate Professor

e-mail

k.yokomizo@scu.ac.jp

URL

https://note.com/gensho_no_design/m/m35c29513f2db

SNS

KEYWORD

Visual Communication Design/ Information Design/ Designing the Active/ Co-Design/ Social Design/ Contextual Design/ Narrative in Designing/ Design Research/ Brand Strategy Design
研究内容をイメージしたピクト

MESSAGE


In my laboratory seminar, we are doing a laboratory activity called Primordial Design. The activity concept of Primitive Design Lab is “Play and Techne”. <<The Greek word techne means the ability to do something (or the ability to create something) based on a correct understanding of underlying principles>> It is said that children learn the principles of things while playing. increase.

As we grow older, our concepts become more fixed and our imaginations are scarce. Practitioners of design should explore the essence of things while having a child-like playfulness in various activities, and convert the skills and wisdom gained from that insight into things and things that can be shared with more people. always aspiring At the seminar, I actively go outside. While playing with masters in various fields, you will experience the world of life more instinctively and explore the truth of information expression more intelligently.

Learn while playing. And we all talk and understand the wisdom of individual learning. That is the approach of our laboratory.

In my twenties

When I was in my second year at university, I visited Phimai in northern Thailand.
There is no plan for the trip starting from Bangkok,
Buses, trains,
I considered a means of transportation such as a tricycle and moved while negotiating with the local people.
One day, I got behind a motorcycle driven by a boy of about 15 years old,
I decided to go through the countryside and move to the next town.
I tried not to fall off the bike as it threw the footpath at full throttle.
I desperately clung to the boy's back. On the way, a gust of wind blew, and the hat was taken away.
When I saw the hat falling into the rice field filled with water,
"It's enough," I almost gave up.
However, the boy caught the hat in the corner of his eye and immediately applied the brakes to stop the bike,
He brought me a hat that was barefoot and half submerged in the water.
The face of the boy who returned the hat with a smile softened with relief.
It may have reflected my expression. I am afraid of the unknown.
However, people have the symbiotic instinct to enjoy and overcome their anxiety.
I don't know if it was the boy's influence, but since then, Tokyo-Milan-Hachinohe-Sapporo
Seeking the unknown, moving bases and going to various places
He continues his design activities to learn the wisdom of coexistence with people.

*The photo was taken in front of the merry-go-round of the traveling amusement park that appeared in the town of Pimai at night.

young photo

Research Activities

Selected research

  • 1) The Influence of the Contexts in the Japanese Traditional Crafts Export, Ken YOKOMIZO, Makio SASA, Mariko MURAI, Japanese Society for the Science of Design Vol. 59(2013) No.5, pp.33-40
  • 2)“EN-SHU-CHI” Map: The Design Thinking Support System for Small Group Including Uncredentialed Members, Ken YOKOMIZO, Chizuko AKAZAWA, Koji SAWA, Kazuhiro YOSHIDA, Japanese Society for the Science of Design, Annual Design Review of JSSD(2012) Vol.18, pp44-49
  • 3) The Influence That Real-Time Reflection RTR Gives in Co-Creative Activation of the Learner, Ken YOKOMIZO, Mitsuo NATSUSAKA, Yasushi HARADA, Taori, SATO, Chizuko AKAZAWA, Japanese Society for Engineering Education, Journal of JSSE, Vol.64-4(2016),pp22-28
  • 4) Using the Workshop Design the Organization and its Visual Identity, Ken YOKOMIZO, Eri AYUKAWA, Mitsuru IWAMURA, Japanese Society for the Science of Design, Annual Design Review of JSSD(2015) Vol.21, pp26-31
  • 5) The Design Process of Academic Activities Opened to Citizens, Ken YOKOMIZO, Tomomi CHIBA, Natsumi TOMITA, Japanese Society for the Science of Design, Annual Design Review of JSSD(2017) Vol.23, pp56-61